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デッサンしたいよー暇がないよー暇くれよー
潤です。

前回発行させていただいた本・Dear my fatherのアナザールートを考えてみました
追記にどうぞ。本を見ていなくても多分大丈夫です。
ショートストーリーみたいな…?矛盾だらけな感じの話です




Dear my father by yuri…


知っていた

この場所はよく、無意識に訪れていたけれど
今思えば辛くなったときの逃げ道だったのかもしれない

「×××・シーフォ…どう見てもあいつの父親…だよな…」

いつも見ては気になっていた名前。
ここにきて初めてユーリは知ることとなる

「…死んでたんだな」

ただの石に刻まれた名前は自分の親友と同じ名前を持ち
生きていたと思われる人物の名前がそこにあるのだから
結論を口にしたのも同然だった。

フレンが下町に来た理由を口にしなかった。

泣き虫で我儘で、父が大好きだったフレンを傍ら羨ましくもあったが
彼の父が自分の父のように接してくれたことが嬉しかった。
それから時がたって下町にフレンが来たわけだが、
その理由は『パパが遠くのお仕事行ったんだ』と小さいながらのフレンは口にしていた。
当時納得はしたが、その時からフレンは我儘を言わなくなった。
泣き虫ではあったけれど。

けれどフレンは知っていたんだ、父が死んだということを。
騎士団として父は貴族街にいたが、身内が一人としていなくなったフレンはその場に入れなくなり下町に来たという。
フレン本人がそう望んでもいたと、ユーリは未だに知らない。

「…安心しろ、俺がフレンを護ってやるよ」

固い人、真面目な人、強い人
ユーリの中ではそう印象にある彼の父。
けれど息子大好きな親バカだという一面も知っていて、
フレンを一番に心配し、愛した人だということも知っている。
口にした言葉を笑いながら告げると、十字をかたどった石に酒をかける。
礼儀正しいとはいえない普段の彼だが、今は頭をしっかりと下げる。
足元にある黄色い花は彼らの髪色を思い出させる。

「ありがとな」

クサイ台詞だな、と鼻で笑うとユーリはその場を後にした。












「生きててくりゃ、フレンも悲しむことなかったんだけどよ」
不甲斐ない、とユーリはまた一つわらった。
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